2014年3月20日「笑っていいとも!」小沢健二出演回 文字起こし
タモリ「参りましょう、今日はなんと16年ぶりのテレビ出演、ええ〜(驚)。小沢健二くんです。どうぞー!」
小沢・タモリ「お久しぶりです、ありがとうございます」
タモリ「どうぞどうぞ。えー、テレビが16年ぶり」
小沢「そうなんですよ。最後に出たのが、えーと、僕が覚えてたんでスタッフに確認してもらったんですけど、1998年の元旦に、あの、お正月の夜の番組あるじゃないですか、いろいろバラエティみたいなやつ、あれに出たのが最後で、それから…出てなくて。で、その時に司会がタモリさんだったんですよ」
タモリ「あー、そうそうそう」
小沢「で、その時のメンツはドリカムとシャ乱Qと華原朋美さんと、オザケンと(笑)」
タモリ「そうそう、豪華なメンバーだったんですよ」
(お花紹介:椎名林檎、スカパラ、スチャダラ、チャットモンチー、あやまんJAPAN、よゐこ、株式会社ケンテック など)
タモリ「今、ほとんどアメリカでしょ?」
小沢「えーと、手短に言うと、16年ぐらいの間、10年ぐらいはニューヨークで、3年ぐらいは、えーと、中南米やアフリカとかアジアとか第三世界と言われるところで、あと1年ぐらいはアメリカのロサンゼルスとかニューメキシコとかそういうところです。 でもコンサートは4年前(2010年)から復活しているので、えーと、そのうち1年ぐらいは日本に来ていて」
小沢「そうですね。ホテルに泊まるのがあまり好きじゃないので、もういきなり部屋…家みたいなものを借りて、ちゃんと市場に買い物に行ってっていうのをやってます」
タモリ「自分でだいたいご飯作って」
小沢「そうですね。あの、妻もそういうのが好きなので」
タモリ「あ、奥さんも、子供ももういるんですけども。(客席:ええ〜) あ、じゃあ一緒に行くの、3人で?」
小沢「いや、3人っていうか、子供は9ヶ月前に生まれたばっかりなので(笑)」
タモリ「あー、そうかそうか」
(客席:拍手)
タモリ「さっきいましたよ。かーわいいんですよ、おとなしくて」
小沢「いや、なんか、タモリさんにせっかくだから会ってもらって…」
タモリ「奥さんアメリカ人?」
小沢「はい」
小沢「けっこういろいろ、アフリカも行ってましたね、けっこう長く。南アフリカはけっこういろんな、なんだかんだトータルで4ヶ月ぐらい居ましたね」
タモリ「な、何やるの、その辺フラフラ?」
小沢「その辺フラフラ。うん、それはとても好きですけど、やっぱり、なんていうのかな、勉強したいというか、どんな風になっているのかな〜という、世の中どんなところなんだろうというのを見るのに、やっぱり旅行するのはすごくいいので、タモリさんもぜひ、ご勇退なされたら…」
タモリ「いいですねぇ。ええ、行きますよ。子供が生まれたら、さすがにまあ、ずっとアメリカに?」
小沢「そうですね。ずっとニューヨークで…。もうさすがにエチオピアとかは行けないですね(笑)。子供連れは良くないと思います。過酷なところはダメです。」
タモリ「過酷なところはどこなの?」
小沢「コカ…カコク…?(かみ気味)、エチオピアは過酷ですよやっぱり」
タモリ「どういう風に過酷なの?」
小沢「エチオピアは…外国人が来ると、「ファランジ」っていう言葉があるんですけど、「ファランジ・ファランジ」って言って追っかけるっていうのが…」
タモリ「追っかけられるの?」
小沢「そうなんですよ。だから、歩くと100人ぐらい後ろから「ファランジ・ファランジ」って言って追っかけられるっていうのがあって。でもすっごく綺麗でほんと素晴らしいんですけど、子供がとにかくその、追っかける習慣が、プレッシャーがあって、外に出るとダーって…」
タモリ「追っかけて何をするの?」
小沢「いや、何も、全然物ねだるとかじゃなくて」
タモリ「いじめるとかいうこともない?」
小沢「いじめるとかでもなくて、うーん、どういうつもりなんでしょうね」
タモリ「へえ〜(笑)。じゃあ、外出る時はそれ覚悟して行かなきゃいけない」
小沢「そうですね。「ファランジ」ってまた言われてるなって思いながら行くんですけど、でもだんだん長くいるとだんだん慣れてきて、向こうも、「ああ、あいつね」みたいな感じになりますよ」
タモリ「面白いとこだね〜」
小沢「あとはやっぱり、高地の…高いところで、空気が薄いところは辛いですね」
小沢「メキシコシティは、僕よく行くのですが、あそこはまだまだで、ボリビアのラパスっていうところが…」
タモリ「ああー、ラパス」
小沢「標高4000mで富士山より高いんですね」
タモリ「そう、ラパスはそうだよねえ」
小沢「で、僕ラパスはトータルで4ヶ月…5ヶ月…ボリビアに6ヶ月ぐらい居たことがあるので、居るんですけども、本当に大変で、息(維持?)するのが」
タモリ「富士山でも高山病になるぐらいだからね」
小沢「お酒、飲めないんですよ」
タモリ「え、どうなるの?」
小沢「えっ、バクバクバクバク…(心臓を押さえるジェスチャー)、危ないんですよ。みんな気をつけてください」
タモリ「現地の人は飲んでるんでしょ?」
小沢「現地の人は平気なんですけど、現地の人は逆に下りてくるとお酒飲めないんですよ」
タモリ「逆なんだ」
小沢「足がバーッて膨れちゃうんで」
タモリ「ええ〜、ああ、そう(笑)。でも、ラパスって鉄道売ってる(?)よね」
小沢「昔は鉄道あったんですけど、今はけっこう埋もれちゃっていて、で、今は全部バスで移動なんですけど、そのバスが必ず、ハイエースなんですよ」
タモリ「え?」
小沢「ハイエース。日本のハイエースが必ずバスで走ってて、で、日本の中古車が行くんで、「ナントカ幼稚園」とか書いてあるんですよ」
タモリ「そのまま使ってるんだ(笑)」
小沢「そのまま使ってますね。それで、「京都ナントカ寺」とか書いてあるんですよ」
タモリ「あはは(笑)不思議な光景だよね」
小沢「でもすごくやっぱ、日本の車は素晴らしいなと」
タモリ「あ、そうだ、地下鉄丸ノ内線の古い車両はアルゼンチンで走ってるらしい。それも全部そのままで、ゼン・ショウ・ト・キ・イリ(※車両番号?すみませんここがよくわからず)とか書いてある」
※フォロワさんに教えていただき追記(ありがとうございます!) 「丸ノ内線の話は、"前照灯"の"入/切"(オン/オフ)のことかと。」
小沢「書いてありますね。あります。あれはなんかグッと来るものがありますね」
タモリ「すごいね〜。でも、住むところはアメリカがいい?」
小沢「ニューヨークは…住んでいてラク。でもそれはあまり、みんなが「目黒区が好き」とかいうのと変わらなくて」
〜CMへ〜 ここから未公開シーン(増刊号より)
小沢「ありがとうございます」
タモリ「アフリカ、興味あるしね」
小沢「ぜひ。是非是非。どこなりと…」
(スタッフの方がギターを持ってくる。客席から歓声)
タモリ「歌ってくれるんですよ。あれ、えっと、2010年のライブ盤ですか、3枚組の」
小沢「あれは2010年のライブですね」
タモリ「あれ聴きましたよ」
小沢「えっ本当に?えええ〜〜⁈(動揺) あいやいや〜…」
タモリ「あれ、途中で文章読むのいいね」
小沢「いや〜…スミマセン(恐縮)」
タモリ「あれ、いいよ。あの「自転車」(モノローグ)ってあったでしょ。あれ、1人で聞いて大笑いした(笑)」
小沢「ああ〜スミマセン(お辞儀)。もう、帰っていいです、もう今日は(笑)」
タモリ「あれ、1人で笑っちゃったよ」
小沢「もう…目的は果たしました」
タモリ「いいんだよ、あれ」
小沢「もう…子供もいるし(笑)このままどっかへ消えても問題ない…(かなり動揺w)。 でも、妻と話していると、ああいう話ばっかりで、妻が日本に来ると、ああいう発見ばっかりしてて」
タモリ「ああ〜」
小沢「みんなこう、お辞儀しながら後ろに下がってく人いるよね、とか」
タモリ「見ると不思議だよね(笑)」
〜未公開シーン(CM中)ここまで〜
タモリ「今日は歌っていただける」
小沢「はい、もちろん。」
タモリ「いいねぇ。いいですね、目の前で聴けるっていうのは」
小沢「タモリさんと、そして番組のスタッフのみなさんへ」
♪ぼくらが旅に出る理由〜さよならなんて云えないよ(♪〜ただ抱きしめるのかと、のあとに「長い間お疲れ様でした。」)〜それはちょっと〜ドアをノックするのは誰だ? メドレーを弾き語り😭
タモリ「いや、贅沢だねぇ。あれはいい歌なんですよ。「さよならなんて云えないよ」ってのは好きな曲なんですよ」
小沢「ありがとうございます。あそこは、タモリさんに、♪左にカーブを曲がると、っていうさっき歌ったところを、なんていうのかな、もうほんとに本質をバシッと突かれて、やっぱり本当、歌詞って面白いし…」
タモリ「面白いね。(小沢くんの歌詞は)特に面白い」
小沢「ありがとうございます。ほんと光栄です」
〜CMへ・未公開シーンその2ここから〜
「今夜はブギー・バック」弾き語り(オペラシティのバージョンに近い、ラップ部分が語りのもの)
〜未公開シーンその2ここまで〜
アンケートのコーナー(100人中何人が該当するかを当てる)
小沢「えーと、搭乗券を持って飛行場へ向かって、飛行機に乗ろうと一生懸命行ったんだけれど、間に合わなくて、ダメですと言われて乗り遅れてしまった人」
タモリ「おー、(そういう経験)あるの?」
小沢「僕あります(笑)」
タモリ「100人中何人?」
小沢「11人!」
(結果は100人中16人で…)
タモリ「けっこういるねえ」
小沢「けっこう遅れる…」
タモリ「けっこう遅れるんだね、16%いるってことだもん」
(文字起こしここまで)